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金利自由化が銀行の貸出姿勢をつくりだし、ひいてはバブルの原因となったというものである。
しかし、たとえこうした銀行の貸出姿勢が原因の一つであったとしても、それが直接「金利の自由化犯人説」に結びつくということではないだろう。 問題は、規制金利時代の意識からなかなか脱却できず、貸出先のリスクに見合った金利設定ができなかったことなど、銀行の対応がうまくいかなかったということにあるのではないか。

本来自由化とは厳しい自己責任を要求するものである。 むしろ金利の自由化が完全に達成されていなかったことが、バブル発生の背景の一つとなったといえるのではないだろうか。
1993年6月に、定期預金金利がすべて臨時金利調整法の対象外となったことにより、定期預金金利の自由化は完了した。 以降、民間金融機関は市場実勢に基づいた金利で定期預金金利を設定することができるようになった。
しかし、定期預金金利の自由化は大口から小口へと段階的に行われたため、ここに至るまで一時的に定期預金金利体系のなかに、自由金利と規制金利とが混在する状態がしばらくの間続いた。 このため、そのときの金利動向次第で、自由預金金利と規制預金金利との間に金利差が生じて、金利体系そのものが歪んでしまうことがあった。
とくに、これが顕著に現れたのが、91年から92年にかけて金融政策が引締めから、緩和に変更された時期である。 先行き金利が低下することが予想される状況のなかで、自由預金金利と規制預金金利との間の金利感応度の違いにより、預金金利に差がでてきたのである。
コールレートやCDレートなどの市場金利は、91年4〜6月頃には低下基調に入り、このような市場金利の低下を受けて、自由金利定期預金の金利も低下してきた。

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